Go South #1
ニューオリンズが楽しすぎる。
以前、東京在住アメリカ人の友人に「ニューオリンズに行きたいんだよね」と言ったら
「え、一体なぜそんなところに行きたいんだ?」と本当に理解できないような反応だっ
た。「だって独特の文化があって、ジャズ発祥地だし、南部料理も食べたいから」とご
く普通な答えを返すと、その友人は一言、「東京の方がジャズの質も高いし、料理だっ
て安くて美味しい」と。
それでも私はニューオリンズに来たかった。
この街での目的は次の3つである。
①南部料理、特にフライドチキンを食べる
②南部独特の建築様式の家を見る
③本場のジャズを聞く
昨日の午前は土砂降りの雨と雷。お昼前にホテルの黒人の兄ちゃんに傘と地図を借り
て、まずは街の中心地であるジャクソン広場へ。広場に着いた頃には雨はすっかり止
み、観光客で賑わっていました。
その後早速、目的①を果たすため、旧市街の外れの南部家庭料理レストランまで足を運
ぶ。Frenchman通りにある「Plaline Collection」。
ここのフライドチキンは定評らしい。
なるほど。いかにも観光客はあまり来なさそうな地元感たっぷりの雰囲気・・・
で、頼んだメニューが出てきた時、一気にテンションが上がる。
いかにも映画「風と共に去りぬ」に出てくる、黒人家政婦のマミーが作りそうな料理じ
ゃないか!!(私はマミーが大好きなのだ)
左からガンボスープ、コーンブレッド、フライドチキンウィング
奴隷制時代、黒人使用人は白人のご主人様には豪勢な食事を用意するも
のの、自分たちはモツなどの安価な材料しか使えなかった。どうにかして美味しく食べ
れるように工夫して出来たのが、写真にあるような「ソウルフード」である。
全て本当に美味しい。特にガンボスープはハマって、日本でも作りたいとベースを購入
した。
↓マミー
フライドチキンなんぞ、普段は絶対に口にしないのだが(あれは悪魔の食べ物だそう
だ)、南部の揚げたてカリカリとなったら話は別である。
この店で嬉しかったのが、あまりのボリュームに全部食べきれなかった時、
私が頼む前に、ウェイターがテイクアウト用のボックスと袋を持ってきてくれたこ
と。普通だったらこちらが「持ち帰ってもいいですか?」と聞いてからなのに、
なんて親切なんだろうと感動し、チップを多めにあげた。
#2に続く。