Here is like a heaven
今日は、言葉にできない衝撃を受けてしまった。
考えてもみてほしい。
街の雰囲気も、建物も、道を歩いている人々も、お店に陳列している商品も、空気の乾燥具合でさえも、全てがパーフェクトに自分好みな場所というのは、この地球上にあるのだろうか。なかなかそんなの難しいと思うだろう。
いやしかし、それがあったのである!!!
それがここ「ブルックリン」(詳細を言うとウィリアムズバーグ)だ。
例えて言うなら、自分が密かに一番好きだった歌手の曲を、この町の人も全員、密かに一番好きだった、実は一致していた、みたいな感じなのである。
えーーーーーーーーー!!!!!
とにかくビックリするくらい、みんな「良い雰囲気」である。
オシャレと一言で片付けてしまえばとてもオシャレだし、そんな街は世界にも他にあるが、しかしその具合が、私の「最も好みな形で形成されている」のだ。
私はそんな空気の中を歩きながら、深刻に考え込んでしまった。
私は、ここの住人ではないからである。
旅というのは、その場所を「通り過ぎること」が前提である。
そう遠くない将来、ここを通り過ぎる瞬間を想像した時、
憂鬱を通り越して、少し恐怖すら感じてしまった。
This is it
私が、アメリカ(とアメリカ人)の一番好きなところは、その「雑さ」だったんだということに今更気づいた。
神経質で几帳面な人もたくさんいるだろうが、全体的に言うとかなり雑な国、それがアメリカである。
今日発見した雑リスト↓
ホテルの部屋のカレンダーの破り方がかなり雑で、新しい月のページが少し破けている。
今日、バスに乗った時に、乗り合わせたアメリカ人に「どの飛行機に乗るんだ?」と聞かれて、「ジェットブルーです」と答えたら、特に根拠はなかろうが、「Good Choice!(良い選択だ)」とものすごく明るく言われた。
アメリカ人は、どうしてこんなに大らかで明るいのだろうか。
かなり適当である。
最高である。
「雑さ」というのは、あちこちに空いた隙間隙間に、異質な者をも受け入れる懐の深さ
がある。キッチリと綺麗に整備されていて、隙間がなければ、人は無意識レベルでで
も、その中にうまく入りきらなければと息苦しさを感じるのではないだろうか。
隙間を発見した私は、もう本当に嬉しくなってしまって、密かに心の中で腹を抱えて笑
ってしまった。
You are on your way
今日、空の上から、広大に蛇行するミシシッピ川を見た時、こんな光景を見て、こんな感情を感じれることは人生そうそうない、と打ち震えた。
Stay in Rhythm
今回のニューオリンズでの滞在先はAce Hotel New Orleansです。
Ace Hotelは昨年に、オレゴン州ポートランドと、ロサンゼルスのダウンタウンで利用し
ました。豪華5つ星ホテルではないけれど、中堅のエコノミーホテルでもない。
デザイナーズホテルの類だけど、その言葉にありがちな、トンガっていて、接客に
愛想がなくて、内装はかっこいいけど使いづらい、というようなイメージは皆無。
内装は、とにかく私の好きな雰囲気ーシンプルで、機能的で、温かみがあり、かつクー
ル。ホテルのスタッフもフレンドリーで親切である。
どこの都市でも必ず古い建物を改装して作られており、立地は便利で、値段も$100〜
150くらいと、そこまで高くはない。
上記2写真は、ロビーとバーですが、他の都市にはない、南部独特の、スペインとフラ
ンス文化が混ざったような南米様式でデザインされている。
(ニューオリンズは昔はフランスとスペインの領土だった)
併設されたレストランがいくつかあり、屋上にはプールとバーがあります。
私が泊まっている部屋はこちら。
とにかく天井が高い!!!部屋がデカイからよく声が響く(実際試してみた)!
外国に来るといつもこの「天井の高さ」で、「ああ、外国に来たんだな」と実感します
ね。
黒人によるジャズ発祥の土地柄か、全体的に黒っぽいトーンです。
それが落ち着きを演出してくれて、よく眠れました。
備え付けラジオでクラシックなジャズが流れており、クールなリズムの国に来た
んだなという気がします。
All Photos ©ACE HOTEL NEW ORLEANS
Jet Blue
長年の弱点「飛行機で眠れない」を、今回は現地到着がお昼のため、克服してやろうじ
ゃないかと、前日の夜は一睡もせず、徹夜明けヘロヘロで搭乗。機内食を食べた後、睡
眠薬をなんと3錠も飲み、さあ寝ましょうと待つこと3時間・・・
ハイ、眠れませんでしたー。
今回のこれでようやく理解できた気がします。
徹夜明けだろうが、薬をいくら飲もうが、私は飛行機では眠れない、そういう類の人間
なのだと。ようは神経質なのである。
遅ればせながら、成田空港発、ダラス経由でようやくニューオリンズに到着しました!
しかし空港のバゲージクレイムでいくら待てども、自分のスーツケースが出てこな
い・・・
空港員に調べてもらうと、な、なんとスーツケーツはまだダラスにあると言う!!
一緒に経由便に乗ってこなかったのだ。
「早めにもらえないと色々困るんですけど」とブツクサ言うと、「とりあえず今夜まで
にはホテルに届くようにするから」とのこと。
しかし貰った遅延証明書を読むと、24時間内で探し出し、次の24時間内で届けます。
と書いてあるではないか。
案の定、今夜中には届かなかった。
えー2日もかかるの。っていうか本当に着くの?
実を言うと、睡眠薬3錠も飲んだおかげで、頭がもうろうとしており、今でもダラスか
らどうやって一旦バゲージを降ろし、(ここまでは覚えている)また預け、乗り継ぎ
し、飛行機に乗ったか、全く覚えていないのだ・・・大丈夫か。
大事なものはほとんどスーツケースに詰めてきた。
このパソコンの充電器だってそうよ。電源切れたら書けなくなっちゃうよ。